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昔はいろいろあったけど、
元々髪の毛については、白髪をのぞいて、その分量についてなんの不自由もしたことのない、いたって幸せな人生を歩んできたぼくでした。
そんなぼくでも、この人生にたった一度だけ、実はハゲになったことがあるのです。大きさにして500円玉ぐらいのものでした。ですから、いくらでも隠すことは出来ました。でも、ぼくの心は非常にショックを受けておりました。
なんで、オレがハゲるんだって悩み、苦しみ、どうしょうもなく相談した先輩には、ゲラゲラ笑われるという始末。なんでもその原因はストレスであるとのことでした。
人間がストレス程度のものでハゲるのかって、不思議で仕方ありませんでした。でも実際にハゲたのですから、これは確かなようです。
人間に限らず、血液には様々な作用があるようです。酸素や栄養素の供給と身体にたまった老廃物の除去、さらには免疫に関する働きなど、この血液の流れによってぼくたちの生命活動は成り立っているということらしいですよ。その血液の流れを悪くすると、当然、身体にさまざな良くない症状が現れてくるとのことです。
頭髪といってもやっぱり生きた身体から生えてくる以上、立派な生き物です。そうである以上、身体の他の部位と同様に栄養を与えなければならないのは当然です。ところがストレスなどによって、頭皮をめぐる血液循環が悪くなると髪は栄養不足に陥り、その結果、ハゲなどの症状だって出てくるのだそうです。
先輩いわく、“もっと気を楽にして(仕事を)やれ”ってことでした。そういえば、ぼくっていつも何かカリカリしてましたっけ。ともかく、いつもニコニコしていろってご指南でしたので、ともかくリラックスを旨としていました。そうして幾日かが過ぎたころ、不思議にも、ぼくの500円玉ハゲに少しずつ黒いヤツが表れてきたではありませんか。
家に帰り、鏡でその部分を何度も確認し、ニンマリしていた自分が、いまでは懐かしく思います。ちなみに、その後、ぼくの髪には白いヤツが進攻してきまして、今ではそいつがデカイい面をしております。
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